丸紅は,オーストラリア・クイーンズランド州政府から,出資先のGoldlinQ Holdings Pty Ltd(GoldlinQ社)を通じて,ゴールドコースト市における路面電車システムの延伸(Stage3)に関わるパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)事業権を取得したと発表した.
GoldlinQ社は,2011(平成23)年から上記の路面電車システムのPPP事業権を取得し,設計・建設・資金調達・運行・保守を実施しており(Stage1・2),今回の受注はその延伸の設計・建設・資金調達・運行・保守を行なうものとなる.
ゴールドコースト市のトラムは,Stage1・2を通じてこれまでに6000万人以上の市民と訪問客を運んできた安定した公共輸送として,ゴールドコーストの象徴的なプロジェクトである.
ゴールドコースト市内海岸線沿いに北のヘレンズベールから南のブロードビーチ駅までの20km・19駅からなるStage1・2に対し,今回は,ブロードビーチ駅からマイアミ駅を経てバーリー・ヘッズ駅へさらに南方へ6.7km・8駅延伸される.また,既存の車両基地の更新や拡張・新設されるバーリー・ヘッズ駅,マイアミ駅でのバスへの接続,信号付き交差点・横断歩道,歩行者・自転車利用者向け施設のアップグレードも事業内容に含まれる.
丸紅は,本案件と同様にPPP形式で実施されているシドニーメトロノースウェスト線およびシドニーメトロシティ&サウスウェスト線への出資参画を通じて,豪州における交通・社会インフラPPP事業の開発を継続している.
写真・画像はいずれも丸紅ニュースリリースから