JR九州は,クルーズトレイン「ななつ星in九州」の第21期(2022年10月〜2023年3月出発分)の予約を,2022(令和4)年4月15日(金)から開始すると発表した.
第21期は「100年をこえる物語をつなぐ。」をコンセプトに,コースのリニューアルを行なう.乗車定員を現行の最大14室30名から最大10室20名に変更し,カスタマイズ性の高い旅程・サービスを用意することで,ツアー客それぞれにあわせた旅を提案する.これにあわせて,一部の車両設備のリニューアルが行なわれる.
期間中は,3泊4日の「霧島コース」5本と「雲仙コース」4本,1泊2日「九州周遊コース」11本の全20本を設定する.2022(令和4)年10月〜12月に設定する3泊4日「霧島コース」では,九州をぐるりと列車で巡りながら,焼き物や地酒,雄大な自然を体感できる旅とする.
エクスカーションでは,小鹿田焼と薩摩焼,2つの違う背景を持つ「焼き物」をとおしてその文化と歴史に触れ,霧島連山の麓にひろがる自然豊かな宮崎県西諸エリアへは吉都線を経由する.最終日はユネスコエコパークである大分県豊後大野・豊後竹田エリアへ向かう.
2023(令和5)年1月〜3月に設定する3泊4日「雲仙コース」では,九州に息づく文化,豊かな大地の恵みに触れる北部九州を巡る旅とする.
昔から保養地として栄えた由布院と雲仙,熊本市内にある細川藩の菩提寺・泰勝寺などがコースに含まれ,島原半島の豊かな大地で種から大事に育てられる野菜,海外との玄関口として栄えてきた長崎の和華蘭文化,大分県国東エリアで受け継がれる世界農業遺産など,未来へ大事に伝えていきたい九州を体感できるコースとする.
2022(令和4)年10月〜2023(令和5)年3月に設定する1泊2日「九州周遊コース」では,「ななつ星in九州」で過ごすことの豊かさを体感できるコースとする.
車内アクティビティを楽しんだり,乗り合わせたツアー客同士で語らうサロンでのひと時など,車窓に移ろいゆく景色の中で時の流れを感じられる旅とする.また,肥薩おれんじ鉄道から東シナ海に沈む夕日を眺めながらの夕食など,九州の西と東,それぞれの小さな海沿いの町での地域の人々とのふれあいも楽しめる.
1名あたりの旅行代金は,3泊4日「霧島コース」のスイートが125万円,DXスイートBが160万円,DXスイートAが170万円で,同「雲仙コース」のスイートは115万円,DXスイートBが150万円,DXスイートAが160万円となる.1泊2日「九州周遊コース」のスイートは65万2千円,DXスイートBが80万円,DXスイートAが90万円となる(いずれも2名1室利用時).
今回のコースの刷新にともない,車内で提供される料理も変更される.詳しくは,JR九州ニュースリリース(PDFファイル)内5〜6ページに掲載されている.
各コースは,郵送(要専用パンフレット事前申込)または「ななつ星in九州」専用WEBサイトで受け付ける.申込みは,2022(令和4)年5月13日(金)に締め切り(郵送は当日消印有効,WEBサイトは23時59分まで),応募多数の場合は抽選となる.
画像はいずれもJR九州提供