JR西日本は,新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい経営状況の長期化や,市場環境の変化を踏まえ,京阪神エリアの一部区間に設定している割安な特定区間運賃の一部を見直すと発表した.
京阪神エリアの一部区間では,旧国鉄時代に私鉄との運賃差を抑えるため割安な特定区間運賃を設定し,JR西日本の発足後も継承されている.これまで消費税改定を除いて運賃改定を実施することなく,設定当初からの運賃水準を維持してきたが,現在の市場環境を勘案し,届出で315区間に設定している特定区間運賃の一部について見直す.
見直しの対象となるのは,普通運賃とそれにもとづく通勤定期運賃の計34区間と,6ヵ月通勤定期運賃のみの計65区間で,6ヵ月通勤定期運賃は,旧「国有鉄道運賃法」にもとづいて設定され継承しているが,定期運賃の一般的な割引水準に見直しを実施する.なお,通学定期運賃については,据え置きとなる.
見直し時期については,2023(令和5)年4月1日(土)購入分からの予定で,見直しにともなう詳細な取扱いについては,決まり次第発表される.
詳しい対象区間については,JR西日本ニュースリリースに掲載されている.
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