南海電気鉄道は,リニューアル工事を進めてきた新今宮駅について,2022(令和4)年3月26日(土)の始発からリニューアル部分の供用を開始すると発表した.
難波駅に次ぐ乗降客数がある新今宮駅の東側には,「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」が4月22日(金)に開業を予定するなど,取り巻く環境が大きく変化しており,同駅も新今宮・新世界エリアのまちづくりの一環として大きな役割があるという認識からリニューアル工事を進めてきた.
利用客の主動線となる「1階 南北通路」と「駅外壁」については,イメージ改善を目的に美装化する.駅の入口は,南側と北側(難波駅などの方面)に分かれるが,「両側のエリアから,公園のように誰もが気兼ねなく安心して利用できる南北通路に」という想いを込め,あたたかみのある雰囲気を醸成できる「木目調」や「緑」を軸としたデザインに変更する.あわせて,「ひだまり」や「木漏れ日」をイメージして,主の照明と色味の異なる「装飾用照明」を設置する.
動線の単純化による利便性の向上を目的として,2階にあった改札口を1階南北通路両側(東・西)に移設する.
上記にともない,4番線ホーム(南海本線・上り),2・3番線ホーム(高野線・上り,南海本線・下り)とそれぞれのフロアを結ぶエレベータを1階着床に変更する.4番線ホーム(南海本線上り列車発着)を結ぶエレベータについては大形化し,大きな荷物の乗客が利用しやすい環境を整備する.なお,改札外に設置されていた1階から2階へ向かうエレベータは撤去される.
1階東側改札口には,オープンカウンターの駅務室を併設し,特急券や企画乗車券を発売する.
南海電鉄の公式YouTubeチャンネル「nankaiofficial」のページでは,リニューアルポイントでの利用シーンを想定した動画(動画1「南北通路の美装化と1階東西改札口」/動画2「エレベータの大形化と1階着床」)が公開されている.
写真・画像はいずれも南海電気鉄道ニュースリリースから