伊豆急行では,JR東日本から譲り受け,点検調整を進めていた3000系(もと209系/4両編成×2本)について,愛称を「アロハ電車」に決定したと発表した.
デザインコンセプトは,「話題性を高めるため,他社でも例のないものを探求」や「あえて電車らしくないデザイン」,「女性や若年層に関心を持ってもらえるようなデザイン」とし,伊豆急開業60周年の意味を込め,開業以来の伊豆急のキーワード「ハワイアン」のイメージを生かすことや,伊豆急のシンボルトレイン「リゾート21」の伝統色である「海側に赤」「山側に青」へ回帰することを,デザインメッセージとした.
側面は,「リゾート21」にならい,海側には赤,山側には青色のラッピングとしている.正面のデザインは伊東側を青色,下田側を赤色とし,車両下部のスカートにも配色をすることで,インパクトのある前面にするとともに,伊豆方面の電車と一目でわかるようにしている.
ラッピングには,ハワイや伊豆に共通して生息し,アロハシャツやインテリアグッズなどで多く用いられるホヌ(ハワイ語でウミガメ)をメインに,イルカなどの定番柄や,伊豆ならではのシークレットキャラクターを配置しており,乗客に興味を持ってもらう仕掛けを施した.
「アロハ電車」のアロハは,ハワイの挨拶言葉「ALOHA」で知られているが,この言葉には「愛情」や「思いやり」,「共感」など,たくさんの意味が含まれる.伊豆急行では開業から60年間、同社の社是である「伊豆とともに生きる」のもと,伊豆にかかわる人々に生かされている思いと伊豆のために貢献する気持ちを大切にしており,『これからも変わることなく,伊豆を訪れる方や伊豆に住まう方を心からおもてなししていく』という伊豆急行の考えにふさわしいことから,社員募集で決定した.
営業運転開始時期は,2022(令和4)年4月下旬を予定しており,具体的な運転開始日や時刻,見学会の日程については後日発表するとしている.
画像はいずれも伊豆急行ニュースリリースから