大井川鐵道は,2022(令和4)年4月1日(金)から,SL急行料金の改定を実施すると発表した.
2022(令和4)年2月24日(木)付けで,鉄道事業のSL急行料金改定の申請を国土交通省中部運輸局あてに提出し,同日付けで受理された.SL急行料金の改定は,2013(平成25)年3月と2019(令和元)年10月に続くものとなる.なお,運賃の改定は実施しない.
改定後のSL急行料金は,大人1000円,小人500円となる(現行:大人820円,小人410円/いずれも1名あたり).これによりSL列車“かわね路号”の新金谷→千頭間の片道料金は,大人2750円(運賃1750円+SL急行料金1000円),小人1380円(運賃880円+SL急行料金500円)となる.
改定の理由としては,コロナ禍による利用者減少をあげており,SL列車の利用者数については,2019(令和元)年度と2020(令和2)年度を比較した場合,223千人→74千人と,およそ1/3に減少している.また,蒸気機関車や客車は,1930年代〜50年代に製造されたもののため,年を経るにつれて維持にかかる費用も増大してきている.
大井川鐵道では今回の料金改定により,今後の蒸気機関車の増備や車両・設備の安全投資,サービス改善を実行し,地域の観光振興における重要な役割を担う事業者としての役割を果たすとしている.
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