小田急電鉄は，公式スマートフォンアプリ「小田急アプリ」を大幅リニューアルし，「列車混雑予報」・「列車遅延予測」・「ロマンスカー情報」・「チケット購入サイトへの遷移」機能を追加したと発表した．
　「小田急アプリ」は，2017（平成29）年6月に配信を開始したスマートフォン向けの無料アプリで，2022（令和4）年1月末時点で約50万ダウンロードを達成している．リアルタイムの運行情報や列車走行位置などの確認，My駅設定や曜日指定で遅延情報の通知を受け取ることができる．
　今回追加された機能は，日常の小田急線利用をより便利にするものや，特急「ロマンスカー」が走る沿線風景を一層楽しめるほか，デジタルチケットをスムーズに購入できるようにするもの．
　「列車混雑予報」では，直近の輸送実績から当社が独自に列車ごとの混雑を予測して6段階で表示し，「列車遅延予測」では，小田急線のリアルタイム遅延情報に加え，以降の遅れ幅の変化を予測して通知する．これにより，新型コロナウイルス感染症の流行で一層ニーズが高まった「空いている傾向のある列車」を利用客自身で選択でき，より精緻な目的地への到着見込み時刻が確認できる．
　また，特急「ロマンスカー」が走る風景を親子で一層楽しんでもらいたいという想いから，新たに「ロマンスカー」の情報ページを設け，車両情報を加えて在線位置情報を表示する．さらに，デジタルチケット購入サイト「EMotオンラインチケット」への遷移機能を設定することで，デジタル箱根フリーパスなどの電子チケットの購入をスムーズにし，沿線各地での観光MaaSを進める．
　今回のリニューアルにあわせて一部機能は終了したが，引き続き小田急線の情報をデジタルで配信し，毎日の生活に役立つアプリとして機能の改善や拡充を図るとしている．

画像はいずれも小田急電鉄提供