西日本鉄道では,西鉄天神大牟田線の駅管理体制の見直し(集中管理方式)の対象駅を拡大すると発表した.
新たに対象となるのは,桜台駅以南の9駅(桜台,津古,三沢,大保,味坂,櫛原,試験場前,津福,安武)で,2022(令和4)年4月1日(金)から試行運用を開始し,10月1日(土)から本格運用を開始する予定.
駅集中管理方式は,西鉄天神大牟田線(三潴—西鉄銀水間,西鉄柳川を除く)と甘木線(北野・甘木を除く)の計24駅を対象に,2020(令和2)年10月から実施している.駅管理体制の見直しから約1年間が経過し,利用客の安全性や利便性を維持しつつ効率的な駅の運営が可能と判断し,ポストコロナにおいても安定的な輸送サービスを提供していくため,デジタルを活用し駅運営の効率化を図る.
対象駅では,利用者の安全対策として,ホーム上への監視カメラ設置や遠隔案内放送装置を設置する.さらなる安全性の向上策として,一部駅には列車接近案内放送装置と電光表示板を設置する.また,これまで同様,各駅の利用状況を踏まえ,一定時間は駅係員を配置し,それ以外の時間帯は,カメラを通じて利用客の安全を見守り,インターホンにより利用客への案内を行なう.
対象駅の拡大にあわせて,駅係員の巡回要員を8名に,大形モニタにて駅構内の状況をリアルタイムに見守るサポートセンター(西鉄柳川駅)の専属係員を4名にそれぞれ増員する.なお駅係員の配置時間については,各駅の実情や利用状況などに応じて随時変更する.津古・三沢の各駅については小学生利用者,試験場前駅については病院利用者が多数いることを考慮し,巡回駅員による配置に加え,一定時間駅員を固定配置する.
西鉄では,今後,AIなどの先進技術の研究や,他社と連携したさまざまな施策を進めるとしており,より安心・安全な駅管理体制を構築するとともに,持続可能な公共交通ネットワークの構築を図る.
特記以外の画像は西日本鉄道ニュースリリースから