日立製作所のグループ会社である日立レールSTS社は,イタリアの鉄道運営会社であるFERROVIENORD社からCaravaggio形2階建電車50編成を納入する契約を4億5185万ユーロ(約597億円)で締結したと発表した.
この契約は2018(平成30)年に結んだ包括契約にもとづく3回目の受注となる.50編成の内,40編成は1編成当たり5両,10編成は1編成当たり4両で構成される.これまでにFERROVIENORD社から受注した列車55編成の内,30編成が4両編成のCaravaggio形で,うち21編成は営業運転中である.また,20編成は5両編成のCaravaggio形は2021(令和3)年12月に納入が開始される予定で,5編成はRock形電車となる.
今回の契約は,ロンバルディア州が19億5800万ユーロを投資して222編成の列車を導入する車両更新計画の一環であり,2017(平成29)年に16億700万ユーロを承認した.2019(令和元)年に176編成中105編成を2階建て車両とする内容に改訂され,2021(令和3)年3月にはCaravaggio形電車26編成(10編成はマルペンサ空港アクセス用,16編成はベルガモ空港アクセス用)とDonizetti形1階建電車20編成(2021年3月契約)の合計46編成用に3億5100万ユーロが追加された.
なお,今回受注した車両は,日立のレッジョ・カラブリア工場とナポリ工場で製造され,2022(令和4)年10月から2024(令和6)年10月までに納入される予定.
※1ユーロ=132.28円で計算
写真:日立製作所WEBサイトから