JR東日本とJR西日本は,東北・山形・秋田・上越・北陸の各新幹線とJR東日本管内の特急列車の特別車両(グリーン車・グランクラス・プレミアムグリーン)に適用しているグリーン料金・グランクラス料金を改定すると発表した.
これは,現在の利用状況や経営環境の変化をふまえて実施するもの.現行の料金は,JR東日本が2002(平成14)年の東北新幹線八戸開業時に,利用促進を目的に値下げを行なったものがベースとなっているが,一部の営業キロ帯を除き,JR6社共通のグリーン料金(JR各社にまたがる場合のグリーン料金)と同等の水準に改定する.また,グランクラス料金と“サフィール踊り子”のグリーン料金についても,ベースとなるグリーン料金が変更となることから改定が行なわれる.
グリーン料金では,営業キロ100km以内が1300円(現行1050円),701km以上が6600円(現行5240円)などへ値上げとなるが,このうち601kmから700kmまでの料金は,JR6社共通のグリーン料金から低廉な価格が設定される.また,“成田エクスプレス”のグリーン料金は現在,距離に関係なく2100円だが,改定後は2800円となる.なお,在来線特急列車で,JR東日本とJR他社とにまたがる区間のグリーン料金は変更しない.
グランクラス料金では,営業キロ100km以内で飲料・軽食ありが6540円(現行6290円)などで,同飲料・軽食なしが4450円(現行4200円)などの値上げ内容となっている.
改定は2022(令和4)年春の予定だが,具体的な実施時期については,別途発表される.詳細は,JR東日本・JR西日本の共同ニュースリリースに掲載されている.
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