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JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」と「ストーブカー」が登場

JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」「ストーブカー」登場

▲「たんちょうカー」客室イメージ

JR北海道は,釧網本線で冬季に運転している“SL冬の湿原号”のリニューアルについて,このほど詳細を発表した.

JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」「ストーブカー」登場

▲「たんちょうカー」室内配置図と座席生地デザイン(臙脂色)

 リニューアルのコンセプトは蒸気機関車がもつ「ノスタルジー」や「レトロ」感をベースとし,内装にはタンチョウやエゾシカのシルエットをあしらうなど,北海道ならではの蒸気機関車の旅を楽しめる工夫を施す.
 2021(令和3)年度はリニューアル第1弾として,1号車・5号車を「たんちょうカー」にリニューアルする.座席配置は川側をカウンター席,山側を高床化したボックス席とすることで,釧路川や湿原など川側の眺望を楽しめるレイアウトとする.
 座席には抗菌・抗ウイルス生地を使用し,色調には「タンチョウの赤」をモチーフに,レトロ感ある臙脂(えんじ)色とする.新型コロナウイルス感染症対策としては,2020(令和2)年度に引き続き,テーブルにパーティションなどを設置する.

JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」「ストーブカー」登場

▲「たんちょうカー」展望通路イメージ

 壁面は雪原に点在する木々をイメージした木目調を採用するなど,木材を使用した暖かみがあり高級感を感じる室内にリニューアルする. また機器室に隣接する通路の窓を大形化し展望通路を設置する.

JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」「ストーブカー」登場

▲「ストーブカー」3・4号車客室イメージ

 2022(令和4)年度には,2号車から4号車を「ストーブカー」として,腰掛生地,壁面,カーテン,テーブルなどの内装を中心にリニューアルする.2号車(カフェカー)については,現状のイメージを踏襲し,内装をリフレッシュする.このほか1・3・5号車については,トイレの洋式化と大形荷物置場の設置を行なう.

JR北海道,“SL冬の湿原号”の客車リニューアルで「たんちょうカー」「ストーブカー」登場

▲「ストーブカー」2号車(カフェカー)客室イメージ

 2021(令和3)年度の“SL冬の湿原号”の運転日については,2022(令和4)年1月22日(土)から3月21日(月祝)までの週末を中心に,計33日間とする(前年比12日増).
 運転区間は釧路—標茶間を1日1往復し,運転時刻は上りが釧路11:05発→標茶12:35着,下りが標茶14:00発→釧路15:42着で,途中の停車駅は東釧路・釧路高原・塘路・茅沼となる.
 また,2021(令和3)年度の運転分から,座席指定料金をこれまでの840円から1680円に改定する.これにより,釧路—標茶間での料金は,2970円(乗車券1290円+座席指定券1680円)となる.

画像はいずれもJR北海道ニュースリリースから

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