東武,自動運転に必要な障害物検知の検証試験を実施

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2021年10月1日掲載
東武,自動運転に必要な障害物検知の検証試験を実施

▲前方障害物検知システムによる検証試験のようす

東武鉄道は,鉄道の自動運転(GoA3)の実現に向けた検証の一環として,南栗橋車両管区において前方障害物検知システムの検証試験を実施した.

東武,自動運転に必要な障害物検知の検証試験を実施

 東武鉄道では,鉄道の自動運転の実現に向け,(1)走る・止まるを制御する「走行制御」,(2)外部からの隔離および前方障害物検知などで安全を確保する「走行路上の安全確保」,(3)異常発生時の対応に必要な「遠隔制御」をおもな課題として設定し,検証を進めている.

 鉄道事業は専用敷地内の運行とすることで外乱に対する安全確保を図ることが前提であるものの,総合的な安全性の向上を図る必要があるとして,自動運転の実現に向けた課題のうち,(2)における前方障害物検知について,試験車両にカメラとセンサを統合したシステムを搭載.南栗橋車両管区において,日立製作所と共同で,障害物の有無やその位置を検知するための検証試験を実施した.
 今後は,上記の試験を継続して実施し,センサやカメラの選定や車両への設置方法などの検討に役立てるとともに,2023(令和5)年度以降の営業線における車両への前方障害物検知システム搭載に向けて準備を進める.あわせて「鉄道における自動運転技術検討会(国土交通省鉄道局)」での議論を踏まえつつ,そのほかの課題解決に向けて検証を進める.
 「自動運転」については,近年の人口減少社会において,運転士や保守作業員などの係員不足が深刻な問題となっており,鉄道事業の維持などの面から,運転士の乗務しない自動運転の導入が求められており,国土交通省などで検討が進められている.
 都市路線・地方路線が混在する東武鉄道においても,より安全かつ利便性の高い輸送サービスを維持継続するため,関係各所と検討が進められており,添乗員付き自動運転(GoA3)の実施を目指し,2023(令和5)年度以降に東武大師線において検証運転が開始される予定.

画像はいずれも東武鉄道のニュースリリースから