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三菱重工エンジニアリングなど 「ドバイメトロ」の運行・保守と「ドバイトラム」運行サービスを開始

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「ドバイメトロ」の運行・保守と「ドバイトラム」運行サービスを開始

▲写真:ドバイメトロとドバイ国際博覧会駅(三菱重工業提供,ドバイ道路交通局撮影)

三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG)は,フランス国有鉄道(SNCF)グループのケオリス社(KEOLIS SA)と三菱商事が共同設立した「Keolis MHI Rail Management and Operation LLC(Keolis-MHI)」を通じて,アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国にある全自動無人運転鉄道システムである「ドバイメトロ」の運行・保守と路面電車「ドバイトラム」の運行サービスを開始したと発表した.

 これは,MHIENG・ケオリス社・三菱商事の3社によるコンソーシアムが,ドバイ首長国道路交通局(RTA)から2009(平成21)年開業の「ドバイメトロ」と2014(平成26)年開業の「ドバイトラム」の運行に関する事業権を取得したもので,ドバイ首長国道路交通局(RTA)との契約期間は最長15年(9年+オプション最長6年)となっている.
 本事業は,MHIENGが日本国外の都市軌道交通(大都市における地下鉄などの軌道系交通システム)の運行事業に初参画したプロジェクトで,Keolis-MHIは,「ドバイメトロ」のメンテナンスを担い,輸送システムの構築を行なう.同線は,2021(令和3)年10月1日(金)からドバイで開催される『EXPO 2020 Dubai』における重要な交通手段となる.
 これまでMHIENGは,「ドバイメトロ」本線のEPC(設計・調達・建設)や,カタール・フィリピンにおける都市軌道交通の車両・システム保守サービス,米国やシンガポールをはじめとした世界各国における国際空港内のコンコースを結ぶ全自動無人運転車両システム(APM:Automated People Mover)を手掛けた実績があり,交通システムに関する質の高い運行・保守サービスを提供してきた.UAEにおいては,ドバイ国際空港内APMの運行・保守サービスを2018(平成30)年から提供している.
 MHIENGは,同国の交通インフラプロジェクトへの積極的な参画を通じ,地域の経済発展と利便性向上への貢献や,渋滞などといった地域課題への対応および解決策の提供を目指す.また,デジタル化・AI化技術による多様な製品や技術のシステム化を行なうことで,交通分野での新事業領域として付加価値の高い運行・保守サービスを提供するとともに,事業権参入を含めたアフターサービス事業のさらなる展開を図る.

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