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長崎電気軌道,運賃値上げを申請

長崎電気軌道は,軌道運賃の上限運賃変更認可申請を九州運輸局に対して提出したと発表した.
 同社では,2019(平成31)年4月に120円から現行の130円に運賃の変更を実施し,2019(令和元)年10月の消費税率10%改定時にも130円のまま据置きとしてきた.
 申請理由については,近年のインバウンド需要や長崎県で2つの世界文化遺産登録が行なわれ,プラス要因があったものの,少子高齢化や沿線人口の減少により同社の輸送人員の減少が続いているなどのマイナス要因に加え,新型コロナウイルスの影響もあるとしている.
 一方で動力費や設備維持管理費については継続発生し収支を直接圧迫するなか,2021(令和3)年度以降も「交通バリアフリー法」対応による超低床車両の導入や停留場改良,変電所の更新など,引き続き多額の資金と減価償却費の増加が見込まれるため,今回の申請に至った.
 現行130円の普通旅客運賃(大人)は140円(改定率7.69%),5230円の定期旅客運賃(通勤定期1ヵ月)を5630円(改定率7.64%)とする.一日乗車券についても大人500円・小児250円から大人600円・小児300円に変更する(改定率20.00%).また各定期券に6ヵ月定期,全線定期に3ヵ月と6ヵ月を新設するほか,「通勤通学定期」を廃止する.なお「通勤通学定期」については,販売中の学生限定全線定期(1ヵ月)を7610円に値上げして継続販売する予定.
 今回の申請が認可された場合,2021(令和3)年10月1日(金)から新しい運賃が適用される予定.

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