東武鉄道では,100系「スペーシア」1本をデビュー当時のカラーリングに変更し,2021(令和3)年6月4日(金)に南栗橋車両管区春日部支所で報道陣に公開した.
1990(平成2)年に営業運転を開始した東武100系「スペーシア」は,「ジャスミンホワイト」を基調に「パープルルビーレッド」と「サニーコーラルオレンジ」を用い,窓部にブラックラインを配したカラーリングとなっていた.
2011(平成23)年からは,順次,「パープルルビーレッド」の帯を東武グループのロゴタイプカラーである「フューチャーブルー」に変更し,「サニーコーラルオレンジ」だった部分を,東京スカイツリーのライティングデザインのコンセプトカラーである「粋」(水色),「雅」(紫)に変更した編成がそれぞれ3本登場し,3つのカラーリングにリニューアルされた.その後,2015(平成27)年には日光東照宮四百年式年大祭記念として,「サニーコーラルオレンジ」の編成のうち2本の塗装が「日光詣スペーシア」に変更されて,4種類のカラーリングとなっていた.
今回,100系「スペーシア」,200系「りょうもう」の運転開始から30年を迎えたことを記念して,リバイバルカラーとして100系のうち5本(102,105,107,108,109編成)がデビュー当時のカラーリングに変更されることになった.2021(令和3)年度は2編成が実施される予定で,今回公開されたのは109編成.これとは別に101編成には別のリバイバルカラー塗装が実施される予定.また,200系「りょうもう」についても2本(205,209編成)にリバイバルカラー塗装が実施される.
写真はいずれも大沼一英撮影(取材協力:東武鉄道)