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東武,2021年度の設備投資計画を発表 〜500系6編成を増備〜

東武鉄道500系

写真:東武500系  編集部撮影  南栗橋車両管区にて  2017-1-27(取材協力:東武鉄道)

東武鉄道は,2021(令和3)年度に鉄道事業において総額241億円の設備投資を行なうと発表した.

 車両については,500系6編成18両を増備する.日光線南栗橋以北などで運転される20400形については,3編成を20000系から改造する.東京メトロ有楽町線・副都心線に直通する50000系(2編成)については,車内ビジョンを設置する.

東武,2021年度の設備投資計画を発表

▲写真:蒸気機関車重連運転のイメージ

 SL「大樹」については,蒸気機関車2機体制による毎日運転,SL大樹「ふたら」の東武日光駅への定期運転,蒸気機関車3機目となるC11 123の運転開始などを目指し,準備を進める.
 また,安定運行の確保や輸送サービスの向上,省エネ運転を進めるため,走行車両の健全性や乗車率や車内温度,走行パターンなどのデータを把握し分析するシステムを導入する.把握・分析したデータは,メンテナンス対応の迅速化,混雑の平準化や車内温度の適正化,使用電力量の低減化などに活用される.

東武,2021年度の設備投資計画を発表

▲東武野田線 七里駅の完成イメージ

 駅設備の改良では,さいたま市の支援のもと,東武野田線(東武アーバンパークライン)七里駅の橋上駅舎化と北側駅前広場の整備を実施する.完成は2023(令和5)年度を目指しており,2021(令和3)年度は,仮駅舎の設置工事を実施する.このほか,伊勢崎線(東武スカイツリーライン) 五反野駅,東武日光線 南栗橋の各駅舎がリニューアルされる.
 駅施設のバリアフリー化については,東武線全駅(205駅)のうち,段差解消工事を145駅,多機能トイレ設置を139駅で実施しており,2021(令和3)年度は桐生線 新桐生駅へのエレベータ・多機能トイレ新設と,越生線 武州唐沢駅に多機能トイレを新設する.
 ホームドアについては,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)竹ノ塚,獨協大学前,越谷(2・3番ホーム)で整備が完了予定のほか,伊勢崎線の小菅,五反野,梅島,西新井(4・5番ホーム),谷塚,草加(3・4番ホーム),新田,蒲生の各駅で調査・設計を実施する.

東武,2021年度の設備投資計画を発表

▲東武伊勢崎線 竹ノ塚駅の完成イメージ

 伊勢崎線(東武スカイツリーライン)竹ノ塚付近の高架化については,上下緩行線高架橋と駅舎工事に着手する.とうきょうスカイツリー付近の高架化については,引き続き上り線高架橋工事を行なう.春日部駅付近の高架化については,春日部駅東側において仮線工事に向けた準備工事を進める.
 野田線(東武アーバンパークライン)清水公園—梅郷間で進められている連続立体交差化工事については,地平設備などの撤去を進め,野田市駅については,2023(令和5)年度中の新駅舎の供用開始と2面4線化を目指し,工事を進める.
 このほか,高架橋・橋りょうの耐震補強など自然災害への備えの強化や,踏切の安全性向上のため,検知範囲の広いレーダ式踏切支障報知装置への更新,全方向に光る踏切せん光灯へ更新が予定されている.
 また,東武グループの共通ポイントである「TOBU POINT」の新たなサービスとして,2021(令和3)年度秋を目途に,東武線を利用するとポイントが貯まるサービスを導入する.貯めたポイントは「TOBU POINT」として利用できるほか,登録したPASMOにチャージすることもできる.

一部の画像は東武鉄道のニュースリリースから

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