東急(株)と東急電鉄は,池上線長原駅のリニューアル工事「木になるリニューアル」が2021(令和3)年秋に竣工する予定と発表した.
リニューアルは,グッドデザイン賞など数々の賞を受賞した池上線戸越銀座駅,旗の台駅のリニューアルに続くもので,「いつも使用している駅で,ちょっと素敵な生活時間を過ごしてもらいたい」という思いを込めて「ちょっときになる くらしのまんなか」をコンセプトとした.
地上階の駅舎や東急ストア入口,改札外に新設する店舗の一部は,東京都多摩地区で生産された多摩産材を活用し,木のぬくもりが感じられる軒下空間を演出することで,駅とまちが柔らかくつながる心地よい空間とする.また,路地に並ぶ建物と駅舎がまちと溶け込むように外壁は緑色とする.なお,新設する店舗は,本事業のコンセプトにあわせて,周辺エリア在住者が日常利用できる,地域の魅力を高めた店舗を目指す.また,地下階にある電車と駅の接点になるプラットホームは,既存躯体を利用したゲートのような意匠とする.
多摩産材を活用することにより,木材が吸収している二酸化炭素約1tを固定化することができ,大気中の二酸化炭素増加を抑制する.また,駅天井仕上げの工夫による廃棄物の削減など,地球環境に配慮した取組を実施する.
画像はいずれも東急(株)提供