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近鉄・福山通運,「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業を実施へ

近畿日本鉄道21020系「アーバンライナーnext」

写真:近畿日本鉄道21020系「アーバンライナーnext」  編集部撮影  五位堂検修車庫にて  2002-12-1(取材協力:近畿日本鉄道)

近畿日本鉄道21000系「アーバンライナーplus」

写真:近畿日本鉄道21000系「アーバンライナーplus」  編集部撮影  高安検車区にて  2003-7-25(取材協力:近畿日本鉄道)

近畿日本鉄道と福山通運は,近鉄が大阪難波—近鉄名古屋間で運転する「アーバンライナー(next・plus)」を使用した貨客混載事業を,2021(令和3)年夏ごろを目処に開始することで合意したと発表した.今後,国土交通省に対し物流総合効率化法にもとづく総合効率化計画の認定申請を行なう.

近鉄・福山通運,「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業を実施へ

▲運用フロー図(イメージ)

 物流分野においては,全国的に自動車運送業の担い手不足,消費者ニーズの高度化や多様化,環境負荷 の低減などが重要な課題となっており,近鉄と福山通運では,同じ近鉄グループの鉄道および運送事業者として,既存の資源を有効活用して新たな収益を確保するだけでなく,自動車運送業の担い手不足の解消やCO2排出量の削減という社会的課題を解決することにも繋げるため,列車を使用した貨客混載事業の可能性について検討を進めてきた.

近鉄・福山通運,「アーバンライナー」を使用した貨客混載事業を実施へ

▲アーバンライナーへの積載(イメージ)

 これまで大阪市内—名古屋市内間の輸送については,翌日以降に配送するサービスが主流であり,当日中に配送するにはトラックなどをチャーターする方法が一般的であった.今回の事業では,大阪市内—名古屋市内間の当日配送が安価で可能となり,利用者の利便性向上を図る.おもな顧客は,名阪間での工業製品・部品,商品(日用品・衣料品)などを配送する事業所間を想定している.
 鉄道を有効利用する運送サービスのため,新たな投資が必要なく,トラック配送と代替することでCO2排出量の削減につなげる.また,道路事情に関わらない安定した輸送ルートの確保やドライバー不足対策などさまざまな効果が期待できるとしている.
 近鉄と福山通運では,連携を強化することにより,新たな収益源を確保するとともに,SDGsが目指す持続可能な社会の実現に一層貢献していくとしている.

一部の写真・画像は近畿日本鉄道・福山通運共同ニュースリリースから