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世界初! DMVが線路も走る,道路も走る
新生・阿佐海岸鉄道の営業運転開始は目前だ

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2021年3月19日掲載
新生・阿佐海岸鉄道の 営業運転開始は目前だ

▲宍喰車庫横の本線を通過するDMV931試運転列車.旧車両基地でもあった宍喰車庫の建屋は,引き続きバスモードでの車庫として使用される.同構内には元高千穂鉄道から阿佐海岸鉄道へ転籍したASA-301が留置されている.
甲浦(信)─宍喰間にて

■世界初のDMV営業運転とあって
 車両,システムの性能試験は細部まで実施

DMV車両はJR北海道DMV921を借り入れての導入試験も実施された結果,JR北海道で開発,研究されてきた車両システムをほぼそのまま導入することとし,DMV93形は平成31(2019)年2月にDMV931,令和元(2019)年9月にDMV932・DMV933が落成している.
 そして,鉄道部の施設がほぼ完成したのにともない,この令和3(2021)年1月からはDMV93形をそれまでの道路走行での試験に加え,実際に鉄道部の本線を走行させての性能試験が開始された.車両面として,走行安定性,車体振動など乗り心地,減速性能,加速性能,モードチェンジなどが,曲線,勾配などの線路形状,通過速度などを細かく変えながら実施されている.

新生・阿佐海岸鉄道の営業運転開始は目前だ

▲阿波海南信号場のモードインターチェンジ.元JR牟岐線はここが新たな終点の単線行き止まり式駅となり,阿佐東線は軌道がJ R 牟岐線と切り離されてMICへと生まれ変わっている.DMV931が進入し,鉄道モードからバスモードへと10秒でモードを切り替える.鉄道モードへの切り替え時間は15秒.

 一方で,線路上での走行試験が開始されたのにともない,運転保安システムの性能試験も可能となった.車軸パルスセンサー精度,位置検知・位置補正機能,センター装置と端末間での伝送機能・接続状況,閉そく機能(追突防護),列車自動停止機能などがテストされている.
 世界初のDMV運行とあって,実運行を前提とした基準にまだ前例は皆無だ.テストは国交省とのすり合わせの上でこれでもかというほど細部まで行なわれている.