東京地下鉄(東京メトロ)では,有楽町線・副都心線用の新形車両17000系が,2021(令和3)年2月21日(日)から運転を開始した.
17000系は,有楽町線開業以来使用されてきた7000系の代替として導入されるもの.有楽町線・副都心線は,相互直通運転により,埼玉県から神奈川県までの広いネットワークを形成しており,幅広い利用客により親しみを感じてもらえるよう,丸型のヘッドライトとした.車内は,有楽町線・副都心線のラインカラーの色彩に同調させたスタイリッシュなデザインとし,開放感を感じられるものとした.
また,総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングするシステムの導入や,消臭・抗菌・抗ウイルス加工が施された座席表地を採用.各車両にフリースペースを設置し,その付近の乗降ドアにはドアレールに切り欠き加工を行なうことで,車いすやベビーカー利用者の乗降性を向上させている.なお,上記の取組が評価され,「2020年度グッドデザイン賞」も受賞している.
17000系は,2022(令和4)年度までに,全21編成180両(10連×6編成, 8連×15編成)が導入される予定.
特記以外の写真はすべて編集部撮影 新木場車両基地にて 2020-8-11(取材協力:東京メトロ)