小田急電鉄は,2021(令和3)年4月中旬に開業予定の「ロマンスカーミュージアム」について,ロゴマークと館内の主要コンテンツの概要を決定したと発表した.
「ロマンスカーミュージアム」は,1927年の小田急線開業以来初となる屋内常設展示施設として建設している.ミュージアムは,海老名電車基地とエリア開発が進む「ViNA GARDENS」に隣接し,小田急の歴史を後世に伝えるとともに,新たに誕生する街のシンボルとしてにぎわいを創出する.
ロゴマークは,「ロマンスカー(Romancecar)」や「鉄道(Railway)」の頭文字である「R」をベースに,「トンネルを通過する『流線形の列車=ロマンスカー』」を表現した.また,積み木のようにシンプルな形状を組み合わせることで,「親しみやすく,子どもたちのインスピレーションをかき立てる存在でありたい」との想いが込められている.
館内の主要コンテンツについては,1階に小田急線開業当時の車両であるモハ1を展示し,小田急電鉄やロマンスカーの歴史を凝縮したショートムービーを放映する「ヒストリーシアター」を設置する.特急ロマンスカーの歴代車両(3000形「SE」,3100形「NSE」,7000形「LSE」,10000形「HiSE」,20000形「RSE」)を展示する「ロマンスカーギャラリー」では,一部の車両において車内見学も可能となる予定.
2階には,小田急線の特徴や魅力を,HOゲージを中心に再現する「ジオラマパーク」や,ロマンスカーをテーマにした,子どものための空間「キッズロマンスカーパーク」を設置する.また,特急ロマンスカー・3000形「LSE」の実際の運転台を活用した「電車運転シミュレータ」やミュージアムショップのほか,ペデストリアンデッキに面し,来館者以外も楽しめるカフェ(名称未定)も営業する.さらに屋上には,海老名駅や海老名電車基地を行き交う電車が一望できる「ステーションビューテラス」を設置する.
なお,ミュージアムの開業日や営業案内などの詳細は,決定次第発表される予定.
画像はいずれも小田急電鉄のニュースリリースから