東武鉄道は,2021(令和3)年春のダイヤ改正にあわせて,一部路線の終電時刻を繰上げると発表した.
東武鉄道ではこれまでも線区の特性に応じたサービスの提供と効率化施策を実施してきたが,新型コロナウイルス感染症拡大による社会環境の変化への対応などに加え,終電後の作業時間確保など,労働環境の改善にも対応するため,終電時刻の繰上げを行なう.
対象は,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)浅草—北春日部間と東上線の池袋—川越市間,大師線で,おおむね10〜15分程度の繰り上げを実施する.なお,野田線(東武アーバンパークライン)については東京郊外を環状に結び, 都心からの乗換え需要が多いという特性を踏まえ,最終列車時刻の繰上げは実施しない.さらに需要動向などをかんがみながら,混雑対策として最終列車前に臨時列車の設定などを検討する.
また,東上線では新しい生活様式への対応やピーク時の混雑を避けたいという利用客の要望など, 多様な通勤需要に応えるため,現在平日朝時間帯に2本運転している座席指定制列車「TJライナー」について,上り2本を増発し合計4本体制とする.特急“リバティけごん”208号については,現行の新栃木発浅草行きを春日部発浅草行きに変更する.また,“リバティけごん”253号は運転を取り止める.
一部画像は東武鉄道のニュースリリースから