東武鉄道は,2021(令和3)年冬の完了を目指して復元作業を進めている蒸気機関車について,車両番号を「C11 123」に決定したと発表した.
これは,東武鉄道が,2020(令和2)年11月1日(日)に創立123周年を迎え,この123周年が蒸気機関車事業の転換期を迎える年であることや,日本国内において唯一同一形式の車両による3機体制(1機はJR北海道からの借受)となることから,1→2→3(ホップ→ステップ→ジャンプ)と将来に向かってさらなる飛躍を番号で表現したもの.
また復元機が,この転換点の先頭に立ち,将来に向かって「1・2・3」と力強く助走して飛躍していくシンボルとして,ほかの2機とともに「鉄道産業遺産の保存と活用」,「日光・鬼怒川エリアの地域活性化」,「東北復興支援の一助」の3つの目的を,さらに力強く推進していくという想いも込められている.
なお,復元工事が完了すると私鉄が発注した国産蒸気機関車のうち,唯一の動態保存機となる.東武鉄道では,蒸気機関車の複数機保有により,日光・鬼怒川エリアでの毎日運転や,三重連運転などのさまざまな施策を実施することで,魅力あふれるコンテンツの磨き上げを行ない,引き続き日光・鬼怒川エリアの活性化に寄与していくとしている.
写真はいずれも東武鉄道のニュースリリースから