西武鉄道と西武園ゆうえんちは,株式会社刀と協業し,2021(令和3)年春のグランドオープンに向け進めている「西武園ゆうえんち」のリニューアルについて,計画の一部概要を発表した.
新しい「西武園ゆうえんち」は,1960年代をイメージした「あの頃の日本」の町並みを圧倒的なクオリティで再現し,そこで暮らしているかのような人々とのインタラクションを楽しめるものとする.
エントランスには,当時の人々の生活の足として実際に活躍した路面電車がゲストを迎える.この路面電車は,新しい「西武園ゆうえんち」のコンセプトに賛同した長崎電気軌道から1050形(1051号)を譲り受け,昭和の熱気を運び続けた本物の手触りを感じることができる.
遊園地内は,活気・元気・熱気がほとばしる商店街の町並みと,そこに暮らす人々のようすを再現し,懐かしいあのころの体験がそこかしこに溢れているだけでなく,商店街じゅうが舞台となって常にライブ・パフォーマンスが繰り広げられるエンターテインメントに満ちた世界とする.
また,ナポリタンに,風情たっぷりのクロケットなど,お腹も心も満たされる逸品を準備し,歩いて楽しい,食べて美味しい,買ってうれしい,西武園ゆうえんちの商店街ならではの楽しみとする.商店街を抜けた先には,大観覧車やメリーゴーラウンド,回転空中ブランコ,オクトパスなど,遊園地らしいアトラクションを設置し,童心に帰るような空間とする.
さらに「西武園ゆうえんち」のグランドオープンにあわせ,大形ライド・アトラクションを導入する.アトラクションは,CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者である映画監督の山崎貴氏と,テーマパークの体験設計において卓越した実績を誇る株式会社刀のクリエイティブチーム・津野庄一郎氏が担当する.
この大形ライド・アトラクションは,「映画館」をモチーフにした建物のなかに導入する.「西武園ゆうえんち」駅(現:遊園地西駅)に到着したゲストが,真っ先に目にする小高い丘の上にそびえ立つこの建物は,「生きた昭和の熱気」いっぱいの世界観に入り込むきっかけになるとともに,新しい「西武園ゆうえんち」における象徴的な建物になる予定.
画像:新しい「西武園ゆうえんち」のキービジュアル(西武鉄道提供)