JR北海道は,日高本線の鵡川—様似間(116.0km)について,鉄道事業廃止届を国土交通大臣あてに提出したと発表した.
鵡川—様似間は,2015(平成27)年1月の低気圧接近にともなう波浪の影響や,以降の台風被害により,護岸・盛土部分に土砂流入などの被害を受けたため,現在はバスによる代行輸送となっている.
その後,2017(平成29)年2月にJR北海道から沿線自治体(日高町・平取町・新冠町・新ひだか町・浦河町・様似町・えりも町・むかわ町)に対し,復旧の断念とバスなどへの転換に向けた協議開始申入れを実施した.また沿線自治体に対しては,鉄道事業廃止に際し,JR北海道からの支援などについて協議してきたが,2020(令和2)年10月に協議がまとまり,鉄道事業廃止の同意が得られたことから,今回の廃止届提出となった.
なお廃止予定日は,2021(令和3)年11月1日(月)としているが,北海道運輸局による関係者への意見の聴取をふまえ,予定日から繰り上がる場合もあるとし,繰上げが認めらた場合は,2021(令和3)年4月1日(木)に廃止となる(最終運転日は前日の3月31日).
画像:北海道運輸局WEBサイトから