おもに1両で運転されている700系は，叡山電鉄で初めて冷房装置を搭載した車両で，1987（昭和62）年7月の運転開始から30年以上が経過したため，2018（平成30）年から順次リニューアルが実施されている．
　今回リニューアルされた723号車の外装は青色基調とし，水が豊かな山紫水明の地である京都・洛北の自然を表現した．座席も水をイメージした青を基調とし，外装との統一感を持たせた．また座席の仕切り部には，京都らしさの演出として，京友禅の生地を硝子に封入した「京友禅硝子」を使用している．なお制作は，キモノ創りを手掛ける木村染匠が担当した．
　さらに，「SDGs」の取組として，車内の照明や前照灯・尾灯，行先表示器にLEDを採用することで省エネルギー化を図り，CO2削減を推進する．

　運転開始日の10月18日（日）は，修学院5：28発出町柳駅行きの列車から運転を開始する．なお，翌日以降の運用は未定としている．
　また，運転開始を記念して，10月18日（日）から「723号車リニューアル記念乗車券」を発売するほか，運転開始前日の17日（土）にはプレイベントとして，車両展示撮影会・鉄道グッズ販売会と貸切運転（定員制・先着順）が実施される．

画像はいずれも叡山電鉄提供