東芝インフラシステムズは,現在参加している大阪市高速電気軌道の実証実験で使用している次世代改札機の機能追加と処理性能の向上を行なったと発表した.
実証実験は,大阪市高速電気軌道がさらなる利便性向上を目的に同社の社員モニタを対象として,2020(令和2)年9月30日(水)までの実施が予定されている.東芝インフラシステムズは,大阪市高速電気軌道 長堀鶴見緑地線のドーム前千代崎駅において,実証実験開始当初から顔照合技術を用いた改札機とQRコード認証技術を用いた改札機の計2機を設置している.
今回の機能追加などにより,1台の改札機で顔・QRコード認証の双方のIDを使用しても判定が可能となった.また顔認証エンジンの更新により,コロナ禍で喫緊の課題であるマスクやメガネ・サングラス着用時の認証精度が18%向上した.
さらに,ソフトウェア設計の見直しなどにより,通過処理速度が約40%向上し,ウォークスルー通行を可能とした.
画像:システム概要図(東芝インフラシステムズ提供)