小田急電鉄は,江ノ島線 片瀬江ノ島駅の駅舎改良工事を完了したと発表した.
片瀬江ノ島駅の駅舎改良工事は,2018(平成30)年2月から開始し,2020(令和2)年2月には,神社仏閣の技法である竜宮造りを取り入れ「五頭竜と天女の伝説」をイメージした装飾など,品格と遊び心が共存する新駅舎として,一部供用を開始していた.
工事の完了にあわせて,改札通路が1通路増えて全8通路(北側4通路・南側4通路)となり,利便性が向上した.また,改良工事前と比較して,男女ともに個室トイレが増設されたほか,女性向けのパウダーコーナーを設置し,多目的トイレも1ヵ所から2ヵ所へ増設した.
2ヵ所ある改札口の間には,より竜宮城らしい駅を演出するため,新江ノ島水族館とコラボレーションした大形の「クラゲ水槽」を設置し,駅に降りた時から海中にいるような気分を味わえるものとした.水槽の裏面には,大形のデジタルサイネージを設置し,新江ノ島水族館の水槽の映像などを放映する.
また,日没後には四季にあわせた光の色によるライトアップを毎日実施する.コンセプトは,四季を想起する色合いをベースとした「ふだん」と,そこに江の島の波や風をイメージさせる演出を加えた「宴」とし,この2パターンを交互に実施する.なお,花火大会やクリスマスなどのイベントでは,特別なライトアップも行なう.
小田急電鉄では,何気ない日々を彩る時間や空間をさまざまなパートナーと共創することにより,「心が動く瞬間」の創造を推進しており,新たな片瀬江ノ島駅は,昼夜を問わず江の島を訪れる利用客の想い出に残るシーンを演出するとともに,地域のシンボルとして愛着を感じていただける駅を目指すとしている.
写真はいずれも小田急電鉄提供