しなの鉄道では,2020(令和2)年7月4日(土)からの新形車両SR1系運転開始にともない,115系のうちS6編成(軽井沢方からクモハ115-1002+モハ114-1003+クハ115-1002)とS23編成(軽井沢方からクモハ115-1037+クモハ114-1509)の引退を発表した.
S23編成は7月3日(金),S6編成は7月4日(土)をもってそれぞれ営業運転を終了する.
S6編成は1977(昭和52)年12月,S23編成は1978(昭和53)年5月にそれぞれ日本車両製造豊川蕨製作所(愛知県豊川市)にて新製後,国鉄長野鉄道管理局松本運転所に配置となり,国鉄民営化後も幾度かの改造工事を受けつつ長野・松本地区を中心に活躍.その後S6編成は,1997(平成9)年10月の,しなの鉄道開業時にJR東日本から譲渡され,S23編成は2013(平成25)年6月から,しなの鉄道所属となった.
S6編成は,しなの鉄道所属車両の中で最も古く,2001(平成13)年には,しなの鉄道で初めてリニューアル工事が実施された編成である.またS23編成は,新製時5両編成であったが,クモハ114-1509については1987(昭和62)年12月に国鉄長野工場において,中間電動車の先頭車化改造(運転台取付)工事により誕生している.さらに残りの3両のうち2両が,現在しなの鉄道所属しているS22編成となっている.
2編成は営業運転終了後,ほかの115系車両の安全・安定輸送維持のために必要となる部品取りを行なうために廃車となる.また7月18日(土)には,「115系解体お持ち帰り体験会」(抽選制)を開催する.
写真はすべてしなの鉄道のニュースリリースから