東武鉄道では,新型コロナウイルス感染拡大防止のため,2020(令和2)年4月5日(日)を最後に運休が続いていた,鬼怒川線のSL「大樹」が,6月20日(土)に1往復のみ試運転が行なわれ,76日ぶりに力強い勇姿を見せてくれました.
試運転は,SL「大樹」5号(下今市13時00分発→鬼怒川温泉13時48分着)と6号(鬼怒川温泉15時37分発→下今市16時14分着)の時刻で行なわれ,14系客車側面の窓には「みんなの笑顔を待っていました」,「日光を元気にしていきましょう!」などと手書きされたメッセージが張り出されました.
当日は,オンライン会議システム「ZOOM」を用いた事前応募制の『SL大樹オンライン乗車体験』と,公式Facebookページを通じたライブ配信も同時に行なわれ,事前応募に当選した合計約90名が「ZOOM」を通じて「SL観光アテンダント」との双方向コミュニケーションを行なうことができました.
大谷向—大桑間の沿線にある「倉ヶ崎SL花畑」では,一日でも早くSL「大樹」の汽笛が響く日常が戻り,安心して日光・鬼怒川へ観光に来られるように願い,同花畑を管理している「倉ヶ崎明日を考える会」有志により「幸せの黄色いハンカチ」が設置され,彩りを添えました(写真).
通常の営業運転は,7月4日(土)からSL「大樹」のみ再開される予定となっています.
写真:大谷向—大桑間(倉ヶ崎SL花畑)にて 2020-6-20
投稿:大塚 真