三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングは,東京都交通局が運営する日暮里・舎人ライナーの新形車両12編成(60両)を受注したと発表した.
日暮里・舎人ライナーは,日暮里(東京都荒川区)から見沼代親水公園(東京都足立区)までの約10kmを結んでおり,沿線の発展により,通勤・通学などの目的で都心と往復する利用者が堅調に増加し,混雑の緩和が求められてきた.こうした状況から,三菱重工エンジニアリングが2015(平成27)年度と2019(令和元)年度に納入した330形車両では,シート配列をロングシート化して大幅な輸送のアップをはかるとともに,オールダブルスキンアルミ構体を採用.また,台車に採用したボギー台車T-smoverは,軽量で耐久性に優れ,低振動・低騒音でメンテナンスも容易となっている.
三菱重工エンジニアリングでは,快適性を追求し,G-Fitを用いた次世代形ロングシートを採用するなど,輸送力を高めたAGT(自動案内軌条式輸送システム)車両を納入し,他社製既存運転車両との入替えにより,朝夕を中心とする混雑の緩和などに貢献するとしている.
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