JR北海道では,新型コロナウイルスの影響にともない,減便や運休対象としていた快速“エアポート”・特急列車・北海道新幹線の運転を再開すると発表した.
列車の減便・減車については,上記の理由から列車の利用が減少していたため,2020(令和2)年3月から実施されていたが,5月の「緊急事態宣言」の解除以降,ビジネス利用を中心として利用が回復傾向であることから,運転を再開する.
在来線では6月14日(日)から,快速“エアポート”をすべて運転し毎時4本から毎時5本に戻す,特急“ライラック”2本を対象としていた減便も取りやめる.ただし,特急“北斗”2本,“大雪”4本,“サロベツ”2本と小樽—江別間の普通列車4本を対象としていた追加減便は,計画どおり実施する.
また7月1日(水)からは,在来線で減便している全列車の運転を再開する.対象は特急の計32本(“ライラック”・“カムイ”10本,“大雪”4本,“サロベツ”2本,“すずらん”4本,“北斗”6本,“とかち”6本)と,普通列車4本,ホームライナー1本となる.
北海道新幹線については,新青森—新函館北斗間で運休対象となっていた定期の“はやぶさ”6本(7号・19号・29号・14号・32号・44号)について,7月1日(水)から運転を再開する.これにより,同区間の“はやぶさ”は上下あわせて22本となる.
なお,“はやぶさ”19号の運転再開にともない,“はやぶさ”23号の奥津軽いまべつへの臨時停車と木古内・新函館北斗での時刻変更は6月30日(火)で終了する.なお,7月19日(日)までの毎週日曜日は,青函共用走行区間の保守工事にともない,“はやぶさ”43号,“はやて”100号については,新青森—新函館北斗間で運休となる.
このほか,夏の臨時列車については,5月22日(金)に指定席発売見合せと一部列車の運転取りやめが発表されていたが,“富良野・美瑛ノロッコ号”・“くしろ湿原ノロッコ号”と7月分の“フラノラベンダーエクスプレス”の指定席発売を開始する.ただし,当初の計画からの変更点として,一部列車の運転を取りやめる日が設定される.
さらに,新型コロナウイルス感染症の影響により臨時“北斗”と臨時“カムイ”の運転を一部取りやめるほか,今回発表された以外の列車については,引き続き指定席の発売を見合わせる.