鉄道友の会は,西武001系「Laview」を2020年のブルーリボン賞に,JR四国2700系を2020年のローレル賞に選定したと発表した.
西武001系「Laview」は,10000系「ニューレッドアロー」以来25年ぶりに投入された特急車両で,2019(令和元)年3月から営業運転を開始した.スタイリッシュで特徴的なデザインだけでなく,良質な雰囲気を備えつつ機能性の充実やバリアフリーの促進が図られた客室と設備を整えている点や,最新水準の機器類の積極採用による省保守性・信頼性の向上,環境負荷の低減など,現代の鉄道車両として完成度が極めて高く,魅力あふれる車両にまとめられいる点が高く評価された.
なお,西武鉄道の車両がブルーリボン賞を受賞するのは,1970(昭和45)年の5000系以来,二度目となる.
JR四国2700系は,登場以来30年が経過した振子式気動車2000系の置き換えを目的に,2019(令和元)年8月に高徳線の特急“うずしお”の一部で運転を開始し,9月からは,“南風”・“しまんと”・“あしずり”などにも順次投入された.近年,空気ばね車体傾斜方式の車両が増える中で,新形式としては18年ぶりに制御付き自然振子システムを採用し,優れた技術を継承した点や,現在の特急車両としての技術や,設備を整えている点が高く評価された.