JR東日本は,新型コロナウイルス感染症発生にともなう海外渡航需要減少などの影響により,利用が大きく減少している“成田エクスプレス”について,2020(令和2)年5月1日(金)以降の一部列車の運転を取りやめるとともに,6月の指定席の発売を見合わせると発表した.
運転を取りやめる期間は5月1日(金)から29日(金)までで,下り(成田空港行き)では9号〜45号の全区間と47号の一部区間,上り(東京方面行き)では8号〜36・44・48号の全区間と2・4・6・38号の一部区間が運休となる.あわせて指定席の発売を見合わせる期間は,6月1日(月)から30日(火)で,運転を継続する列車を除き指定席の発売を見合わせる.
これにより,運転を取りやめる列車と指定席発売を見合わせる列車の本数は,1日あたり東京—成田空港間で54本中37本(大船・横浜方面—東京間で34本中18本,池袋・新宿方面—東京間で52本中39本)となる.なお5月30日(土)・31日(日)については,渋谷駅線路切換工事のため運転計画に大幅な変更が発生するため,すべての“成田エクスプレス”の指定席発売を見合わせる.詳細については決まり次第,JR東日本WEBサイトなどで発表される.
また特急“踊り子”・“サフィール踊り子”についても,5月7日(木)以降の一部の列車の運転取りやめと6月の指定席の発売を見合わせると発表した.
こちらも新型コロナウイルスの影響により,利用客の主目的地である伊豆急行線内への利用が大きく減少していることや,普通列車の減便などを計画している伊豆急行からの要請も踏まえて実施する.
運転を取りやめる列車は,5月7日(木)から31日(日)に運転予定の“踊り子”7・15・4・18・98号で合計100本となる.あわせて指定席の発売を見合わせる列車は,6月1日(月)から30日(火)に運転予定の“踊り子”7・15・4・18号と,“サフィール踊り子”3・5・4号で合計162本となる.
なお,指定席の発売を見合わせる列車については,事態の推移や利用動向を踏まえて発売の開始を判断するとし,状況によっては列車の運転を取りやめる可能性もあるとしている.