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東急,3月22日に東横線・田園都市線・大井町線全64駅へのホームドア設置が完了

東急,3月22日に東横線・田園都市線・大井町線全64駅へのホームドア設置が完了

東急電鉄では,2020(令和2)年3月22日(日)に,東横線・田園都市線・大井町線全64駅へのホームドア設置が完了すると発表した.

 これは,同日に大井町線等々力駅でホームドアの運用が開始されることにより,すでにホームドアが設置済みの目黒線,センサ付固定式ホーム柵が設置済みの池上線・東急多摩川線とあわせ,世田谷線・こどもの国線を除く東急線全駅において,大手民鉄で初めてホームドア・センサ付固定式ホーム柵の設置100%が達成されるもの.
 東急では,ホーム安全対策を重要な課題のひとつと位置づけ,2015(平成27)年1月に,2020(令和2)年を目標とした東横線・田園都市線・大井町線全64駅へのホームドア設置を決定.2017(平成29)年5月には,整備完了時期を2019(令和元)年度末までに前倒しし,順次設置を進めてきた.また,設置にあたっては,決定当時,田園都市線において4ドア車と6ドア車でドア位置が異なるという課題があり,2016(平成28)年から,田園都市線の6ドア車(45両)を4ドア車に置き換え,2017(平成29)年度中に完了した.

東急,3月22日に東横線・田園都市線・大井町線全64駅へのホームドア設置が完了

 さらに,工期短縮・工費削減のため,夜間に回送列車にホームドアを積み込んでの一括運搬や,盛土式ホームにおける工期短縮が図れる補強方法を採用したほか,車両改修を不要にするため,情報伝送装置の搭載を必要としない新たなホームドア開扉システムを開発するなど,早期設置に向けたさまざまな工夫を重ねながら設置を進めてきた.その結果,2014(平成26)年度と2019(令和元)年(2月まで)の利用客のホーム転落件数は131件から10件に大幅減少し,またホーム上における輸送障害件数についても,同期間の比較で32件から5件に大幅減少した.
 今後も2020(令和2)年7月までに,こどもの国線を除く東急線所属の全1255両に,車内の安全対策としてソフトバンクの4Gデータ通信に対応したLED蛍光灯一体形の防犯カメラ「IoTube(アイ・オー・チューブ)」の導入を予定している.また,踏切の安全対策として,踏切内全体の障害物を検知する3D式の障害物検知装置を2021(令和3)年度までに世田谷線,こどもの国線を除く全踏切に設置するなど,ホーム以外のさまざまな安全の取組も推進するとしている.

写真はすべて東急電鉄提供

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