近畿日本鉄道では,2020(令和2)年3月14日(土)にダイヤ改正が行なわれるのにともない,改正前の3月13日(金)をもって鮮魚専用列車の運転が終了しました.最終日には「さよなら鮮魚列車」と書かれた系統板が掲出されました.
近鉄の鮮魚専用列車は1963(昭和38)年から,伊勢で水揚げされた魚介類を大阪まで運ぶ行商専用の貸切列車として宇治山田—大阪上本町間で運転されてきました.運転開始当初は,さまざまな車両が使用されましたが,1983(昭和58)年から600系,1989(平成元)年から1481系,2001(平成13)年から2680系が専用車両として使用されていました.
今回の運転終了により,全国で唯一運転され続けてきた鮮魚専用列車は,57年の長い歴史に幕を閉じます.
写真:法善寺—恩智間にて 2020-3-13
投稿:永井 義人