東京地下鉄(東京メトロ)は, 「混雑状況の見える化」の取組の一環として,銀座線渋谷駅構内の混雑度を銀座線車両内ディスプレイ(以下「トレインビジョン®」)に表示する実証実験を開始したと発表した.
東京メトロでは,列車ごとの混雑度情報を公式WEBサイトなどで提供するなど,混雑状況の見える化に取り組んでいるが,さらなる混雑状況の見える化に向け, 混雑度を解析する技術の有用性や最適な情報配信手段等を把握するため, 銀座線渋谷駅の駅構内混雑度を銀座線の「トレインビジョン®」に表示する実証実験を行なう.
実験では,渋谷駅構内のセキュリティカメラ映像から混雑度を自動解析し, 3段階(空いている・混雑している・かなり混雑している)で示された主要な場所の混雑度を, 銀座線「トレインビジョン®」で配信する.混雑度情報は, 行先案内や駅ホームの案内, ニュースなどの情報に続いて, マナー案内とともに表示される.また,渋谷駅混雑度情報は, 浅草駅,上野駅,表参道駅の停車時に更新・表示される.
今後は,実証実験の結果などをもとに, さらなる混雑状況の見える化に向け,さまざまな技術や配信方法を活用した混雑状況の配信を検討するとしている.なお, 混雑度自動解析技術を用いて車両内で駅の混雑度を表示する試みは, 全国で初めてとなる.
※「トレインビジョン®」は三菱電機株式会社の登録商標です.
写真は特記以外,東京メトロ提供