今回の改正では，現行の土休日に阪神線内で6両編成を使用して運転している近鉄線直通の快速急行について，一部列車を除き8両編成に変更する．現在，快速急行が停車している芦屋では，駅の両端に踏切道があり，現状ではホーム延伸が困難であるため，土休日は終日通過となる（平日は従来どおり停車）．
　平日の朝ラッシュ時間帯には，快速急行を上下1本増発し，大阪難波方面と神戸三宮方面への輸送力と速達性を向上させるとともに，混雑率の平準化を図る．また，プロ野球のナイター開催時の甲子園ホーム上の混雑緩和などを目的に，夜間に運転されている神戸三宮発尼崎行き快速急行を大阪難波行きに区間延長することで，大阪難波方面へのアクセス性を向上を図る．土休日の夜間時間帯においては，神戸三宮—近鉄奈良間を直通運行する快速急行の運転時間帯を拡大し，阪神・近鉄両沿線間の利便性と輸送力を向上させるとともに，催物開催時の混雑緩和を図る．

写真：阪神電気鉄道5700系　　編集部撮影　　尼崎車庫にて　　2015-6-12（取材協力：阪神電気鉄道）

　また，現行で平日朝ラッシュ時間帯に運転されている高速神戸発大阪梅田行き普通については，御影で大阪梅田行き区間特急と接続を行なう．また，西宮発大阪梅田行き急行2列車を，青木6：42発と6：53発の区間急行に変更し，神戸方面から大阪梅田方面への利便性向上と混雑率の平準化を図る．なお停車駅は，芦屋，西宮，今津，甲子園，鳴尾・武庫川女子大前，武庫川，尼崎，千船，野田，福島とする．
　このほか，平日の昼間時間帯に快速急行を今津に停車させることで利便性の向上を図る．また，平日・土休日の深夜時間帯において，西宮—石屋川間の普通を1列車増発（下り西宮行普通を石屋川まで運転延長）することで，現行12〜21分となっている運転間隔を10〜15分間隔に短縮する．