松浦鉄道と長崎電気軌道では,「nimoca」サービスの開始日を,それぞれ2020(令和2)年3月1日(日)と3月22日(日)に決定したと発表した.
長崎地区でのカード名称は「nagasaki nimoca」で,導入後は「nimoca」を含む全国相互利用対象の交通系ICカード(合計10種類)でも運賃の支払いができる.なお「nagasaki nimoca」は,長崎県内のバス事業者5社局(西肥自動車,長崎県交通局および長崎県央バス,佐世保市交通局およびさせぼバス)でも導入が予定されている(鉄道ニュース2018年4月3日掲載記事参照).
サービス開始にあわせて,ポイントサービスも開始する.各社での運賃支払時に「nimoca」を利用すると,乗車ごとの利用金額に応じて付与される「固定ポイント」と,当月中の利用金額に応じて付与される「ボーナスポイント」の各ポイントサービスが受けられる(1ポイント=1円).nimocaポイントは,各社の各営業所窓口や,ポイント交換機などでnimoca電子マネーに交換し,交通機関や商業施設での支払いにも利用できる.さらに上記カードポイント(固定ポイント・ボーナスポイント)は,列車内で現金チャージをすると自動的に電子マネーに交換される.
発売は,ほかの「nimoca」サービスと同様,会員登録不要の「nimoca」,氏名・住所などの個人情報を登録する「スターnimoca」,クレジットカード機能との一体形となる「クレジットnimoca」の3種類.このうち「nimoca」・「スターnimoca」は2000円(利用可能額1500円,デポジット500円)で発売し,デポジットの500円は,カード返却時に返却される.
また「クレジットnimoca」は,各提携クレジット会社・銀行への申込みが必要となる.「クレジットnimoca」では,カードの電子マネー残額が一定額以下の場合,車載機や自動改札機にタッチするだけで,自動的にクレジット決済でチャージ(入金)される「オートチャージ」や,nimocaポイント交換機を使用してクレジット決済でチャージできる「クイックチャージ」の利用も可能.
「nagasaki nimoca」の導入にともない,これまでの「長崎スマートカード」のサービスを終了する(終了日は各社で異なる).
画像:サービス開始告知ポスター(長崎電気軌道WEBサイトから)