東武鉄道では,東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)北越谷駅と,東上線和光市駅・朝霞駅・川越駅・鶴ケ島駅の合計5駅について,壁面を活用した駅構内サインを導入すると発表した.あわせて,バリアフリー設備の増強で駅機能の整備・向上を図るほか,駅の内装に地域の特色を生かしたデザインを施し,地域とつながる駅整備を実施する.
これは,2020(令和2)年にインバウンドを含め多くの利用客が想定される5駅を,よりわかりやすく快適に利用できるようにするために実施するもの.
駅構内では,通常の案内サインに加え,壁面を活用して大きく表示することや,UD(ユニバーサルデザイン)フォントを採用することで,改札上の駅名,エレベータ,ホーム,トイレなどの案内サインの視認性を高める.階段の手すりについては,二段手すりに変更し,多様な利用シーンに配慮する.朝霞駅・鶴ケ島駅のスロープは,国際パラリンピック委員会(IPC)ガイドと関係する国内法令などにもとづいたガイドラインに則り,スロープの勾配を改修を行なうなど,バリアフリー設備も増強する.
また,地域の顔としてこれらの駅の内装を中心に地域の特色を生かしたデザインを施すことで,駅と地域をつなげ,これまで以上に親しみが感じられる駅を目指す.北越谷駅は,埼玉スタジアム2002への観客利用想定駅であることから,越谷市の名産の「越谷だるま」をモチーフとしただるま落としのデザインを柱に施す.また,イベントスペースや開運「北越谷大達磨」を設置する.
和光市駅は,『東京2020オリンピック』の射撃競技会場である「陸上自衛隊朝霞訓練場」への観客利用想定駅であることから,2019(令和元)年12月に開業した「EQUiA PREMIE和光」の雰囲気にあわせ,駅構内もリニューアルする.
同じく「陸上自衛隊朝霞訓練場」への観客利用想定駅である朝霞駅は,朝霞市キャラクター「ぽぽたん」のグラフィックを駅構内のエレベータ通路に配置するほか,射撃競技の的までの距離を体感できるデザインとする.
川越駅は,『東京2020オリンピック』のゴルフ競技会場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」への観客利用想定駅であることから,若手画家である古家野雄紀氏にデザインを依頼したラッピング車両「池袋・川越アートトレイン」のデザインを活用した装飾を施す.
鶴ケ島駅は,地名の由来にもなっている「鶴」を,折り鶴をモチーフに表現し,駅構内の随所に配置する.
写真はすべて東武鉄道のニュースリリースから