JR貨物では,2020(令和2)年3月14日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
今回の改正では,機関車13両(EF210形3両,HD300形2両,DD200形8両),コンテナ4050個(20D形:両開きタイプ・20G形:妻開きタイプ)を新製する.
松山駅(貨物)は,JR松山駅付近連続立体交差事業にともない,予讃線北伊予—伊予横田間に移転し,あわせて駅名を松山貨物駅に改称する.移転後の新駅は,コンテナ車最大13両まで取扱可能なコンテナホームを有し,新しい貨物上屋も設置される.これにより駅構内でウィングボディタイプのトラックによる持込・取卸作業が可能となり,「積替ステーション」としても利用できるほか,高速道路を利用した愛媛県南部からのアクセスも向上する.
また,輸送需要に応えるため,利用ニーズが高い5区間(鍋島—東京貨物ターミナル間,東京貨物ターミナル—福岡貨物ターミナル間など)のコンテナ輸送力を増強する.大形コンテナネットワークを拡充するため,宇都宮貨物ターミナル—高松貨物ターミナル間で,新たに31フィートコンテナの輸送ルートを往復で設定する.
このほか,機関車へのリモートモニタリングをEH800形(20両)に導入.リアルタイムに機関車の状態を監視し,そのデータを蓄積・解析する.貨物駅では,駅事務所の建て替えやコンテナホームのリニューアルを進めていくことで,輸送品質の向上を図る.さらに,JR貨物初のマルチテナント形物流施設として,2020(令和2)年2月に竣工する「東京レールゲート WEST」や,通常のトラックからJR貨物のコンテナに荷物を積み替える「積替ステーション」の設置を進める.