川崎重工では,鉄道車両へのセンサの追加搭載をより容易に実現する鉄道車両用無線振動センサを新たに開発したと発表した.
これまでも川崎重工では,鉄道車両に有線式振動センサを搭載することで,台車や軌道の健全性監視,メンテナンスの効率化に向けた鉄道車両のモニタリングに取り組んできたが,振動センサの無線化を実現.これにより,有線センサで必要であった艤装配線が大幅に簡略化され,設計作業,配線作業,配線によるノイズや断線などのトラブルの削減が見込まれるとしている.また無線化により,センサの追加搭載が容易となることから,運行中の車両に対するモニタリング機能の追加がより容易に実現できる.
さらに,2015(平成27)年に実用化した無線式の温度センサを応用することで,振動センサにおいても無線化を実現した.開発過程においては,通信時の消費電力低減や低消費電力部品の採用などを行ない,電池寿命についても約4年間となっている.
写真は川崎重工のニュースリリースから