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東京メトロ17000系,2020年度下半期から営業運転を開始へ

東京メトロ17000系,2020年度下半期から営業運転を開始へ

東京地下鉄(東京メトロ)では,有楽町・副都心線の7000系に代わる新形車両として17000系を導入し,2020(令和2)年度下半期から営業運転を開始すると発表した.

 エクステリアは,より親しみを感じられるよう,従来の7000系や10000系を連想させるような丸形のヘッドライトを採用するとともに,車端上部に車いす・ベビーカー利用客に,フリースペースの位置が判別できるようサインを掲示する.インテリアは,車内空間を有楽町線・副都心線ラインカラーの色彩に同調させたスタイリッシュなデザインにするとともに,連結面や座席横の仕切り,荷棚に透明な強化ガラスを採用し,車内の開放感を高める.

東京メトロ17000系,2020年度下半期から営業運転を開始へ

 従来の7000系と比較して,冷房能力の向上(48.9kW→58.0kW)や,座席幅の拡大(430mm→460mm),全車両にフリースペースを設置する.また,車両とホームの段差を低減させるため,ドア出入口下部の形状をホーム側に傾斜させ,車両床面の高さも低くする(1200mm→1140mm).
 さらに,高効率な永久磁石同期電動機(PMSM)とシリコンカーバイド(SiC)素子を利用した制御装置の採用により消費電力量を削減する.情報提供関係では,車内案内表示の多言語対応(英語,中国語,韓国語)や,運行情報・ニュース・天気予報などの提供も行なう.

東京メトロ17000系,2020年度下半期から営業運転を開始へ

 このほか,万一脱線した場合にも自動で列車を停止させる脱線検知装置の搭載や,総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングするシステムを導入するなど,さらなる安全・安定運行の実現を図る.
 17000系は,副都心線開業15周年,有楽町線開業50周年に向け,2020(令和2)年度下半期に1編成(10両編成)が営業を開始し,2022(令和4)年度までに全21編成180両(10連×6編成,8連×15編成)が導入される予定.

写真はすべて東京メトロ提供

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