東急,4Gデータ通信に対応したLED蛍光灯一体形防犯カメラを全車両に導入へ

東京急行電鉄 2020系

写真:東京急行電鉄2020系  編集部撮影  長津田検車区にて  2018-2-24(取材協力:東京急行電鉄)

東急電鉄は,車両内のセキュリティ向上を目的として,2020(令和2)年3月から,LED蛍光灯一体形の防犯カメラ「IoTube」(アイ・オー・チューブ)を東急の全車両に順次導入すると発表した.鉄道車両への4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体形の防犯カメラ導入は,鉄道業界初となる.

東急,4Gデータ通信に対応したLED蛍光灯一体形防犯カメラを全車両に導入へ

 「IoTube」は,4Gのデータ通信によりカメラの映像データを送信し,遠隔で記録映像を確認できるLED蛍光灯一体形の防犯カメラで,株式会社MOYAIが特許技術にもとづき開発し,ソフトバンクが販売と通信サービスの提供を行なうもの.
 東急電鉄とソフトバンクは,2019(令和元)年5月末から6月末まで,大井町線の一部の車両でIoTubeの試験導入を行ない,9月からは,田園都市線の一部車両でも試験導入している.その結果,「IoTube」本体の強度や映像の撮影角度,設置場所におけるデータ通信のための電波強度などを確認できたことから,正式に導入を決定した.「IoTube」は1車両あたり4台の設置を基本とし,2020(令和2)年7月までに,全1257両(2020年7月時点での両数)への導入を進める.
 これまで,車内に設置された防犯カメラの記録映像の確認は,カメラから記録媒体を抜き取って事務所などに持ち帰り,専用パソコンで行なう必要があったが,「IoTube」を活用することで,遠隔地からでもカメラで撮影した映像をほぼリアルタイムに確認することが可能になる.「IoTube」を全車両に導入することで,車両内トラブル発生時に迅速に対応できるような仕組みを整える.
 また,東急電鉄とソフトバンクは,「IoTube」の全車両への導入を通して,車両内の犯罪防止および利便性の高いサービスを追求し,セキュリティや顧客満足度の向上を目指すとともに,将来的には,「IoTube」に多様なセンサを搭載し,そのデータを活用することで,AI(人工知能)やIoTを融合した次世代形ネットワークカメラとして,不審物の自動検出など,新たなサービスや新規事業の創出を目指すとしている.

特記以外の写真は東急電鉄提供