阪神電気鉄道は,2019(令和元)年11月30日(土)の始発列車から,阪神本線魚崎—芦屋間の上り線(大阪梅田方面行き・約3.2km)を,高架線に切り替えると発表した.
これは,神戸市の都市計画事業である「阪神本線住吉・芦屋間連続立体交差事業」の一環として,阪神電気鉄道が神戸市とともに1991(平成3)年度から事業に取り組んできたもの.同事業では,2005(平成17)年8月に魚崎—住吉間の工事が完了しており,2006(平成18)年11月には魚崎駅から芦屋市境までの区間の工事に着手.その後,2015(平成27)年12月には,同区間の下り線を高架線に切り替えており,残る上り線の高架線への切替工事を進めてきた.今回の切替えにより,神戸市内の11ヵ所の踏切が除却される.
高架化にあわせて,新しく上りホームが高架になる青木駅と深江駅には,下りホームと同様に,ホームに通じるエレベータ・エスカレータが新設される.
なお,今回の上り線の高架線への切替えの後は,現在の仮上り線路の撤去工事と駅部の残工事を行なうとともに,神戸市が側道などの整備工事に着手する.
写真:特記以外は阪神電気鉄道提供