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日立レールSTS社,アラブ首長国連邦のエティハドレール向け信号システム一式を受注

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日立製作所のグループ会社である日立レールSTS社は,アラブ首長国連邦(以下:UAE)の鉄道路線の開発・運営を担うEtihad Rail(以下:エティハドレール社)から,同社が開発を指揮する,エティハドレールプロジェクトステージ2向けの信号システム一式を約16億UAEディルハム(約473億円)で受注したと発表した.
 エティハドレールプロジェクトは,約1200kmにわたりUAEの主要地域と近隣のGCC(Gulf Cooperation Council/中東・アラビア湾岸地域における地域協力機構である湾岸協力理事会)諸国を結ぶ計画である.今回,日立レールSTS社が信号システムを提供するステージ2は,UAEの東に位置するFujairah(フジャイラ)とサウジアラビア王国との西側の国境を結ぶ,全長約605kmにおよぶ貨物路線で,UAEにおける年間700万トンの貨物輸送能力が年間5000万t以上に増強される計画としている.今回の受注で日立レールSTS社は,最先端の欧州統一列車制御システムであるETCS(European Train Control System)レベル2に対応した信号システムや通信システム,給電システムを提供する.
 システムはETCSに対応しており,列車は路線沿いの機器とワイヤレスで接続される.これにより,列車の運転手はリアルタイムでどのように列車を運行すべきかを把握することができ,従来形の信号機が不要となる.本システムのネットワークにより,通信システムと,Faya(ファヤ)とMirfa(ミルファ)の最新のコントロールセンターを連携させることで,最大限の安全性と効率性の実現を24時間体制でサポートする.また,コントロールセンターは常時列車の位置を特定でき,走行速度を制御し,必要に応じて列車を停止させることもできる.
 なお,日立レールSTS社は,2016(平成28)年から運行を開始しているUAEのShah(シャー)およびHabshan(ハブシャン)とRuwais(ルワイス)港の264kmを結ぶ同プロジェクトのステージ1向けにも,信号システムを提供している.

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