日本信号は,東京都交通局から都営大江戸線(40.7Km・38駅)の無線式列車制御システム(以下:CBTCシステム)を全線一括受注したと発表した.
CBTCは「Communications Based Train Control」の略で,軌道回路の閉そくによらず,無線により地上設備と列車間でデータを通信し,列車の制御や防護を行なうシステムである.東京都交通局では,大江戸線の信号保安設備の更新にあわせて,運転効率や乗り心地の一層の向上を目指し「CBTCシステム」の導入を計画.日本信号では自動運転機能を搭載したCBTC地上・車上装置,電子連動装置を納入する予定で,このプロジェクトは国内初の一社単独によるCBTCシステム導入プロジェクトとなる.
また日本信号製CBTCである「SPARCS」(Simple-structure and high-Performance ATC by Radio Communication System の略)は,海外で多数の導入実績があり,高度な安全性と信頼性を実現しており,これまでの導入経験から獲得した専門性を駆使し,ワンストッ プソリューションプロバイダーとして,安全で快適な大江戸線の実現に貢献するとしている.
写真:特記以外は日本信号ニュースリリースから