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大阪市高速電気軌道,梅田駅など5駅のリニューアルデザインを決定

心斎橋駅

大阪市高速電気軌道では,2018(平成30)年12月にリニューアルデザイン案を発表した15駅のうち,御堂筋線の中津・梅田・心斎橋・動物園前,中央線の堺筋本町の5駅についてリニューアルデザインを決定したと発表した.
 駅のデザインについては,リニューアル発表以降のさまざまな意見を踏まえ,「各駅の地域性や歴史性を活かす」という当初から目指している方向性をより深掘りし,大阪市高速電気軌道の想い・意図が伝わるよう,2019(令和元)年7月に同社グループ全体のチーフ・デザイン・オフィサー(以下:CDO)に就任した奥山清行氏監修のもと,デザインコンセプトやデザインをブラッシュアップした.

 心斎橋駅は,当初「テキスタイル」をデザインコンセプトとしていたが,多くのブランドショップが並ぶ地域との連続性を深め,大阪を代表する高級店が並ぶ現代の心斎橋を象徴する高級感と上質感を感じてもらえる空間を目指し,「ジ・オオサカ・ブランド」とした.
 空間全体として開業当時のアーチ構造を活かし,シャンデリアはもとの佇まいを活かしながら,最新のLED技術で復元することで長い歴史を感じてもらえる空間とする.

堺筋本町

 堺筋本町駅は,同駅が船場地域に位置していることから,「船場町人文化」をデザインコンセプトにしていたが,ブラッシュアップ後は「船場文化」とした.
 船場の文化・交通・物流の交わりを格子で表現し,手仕事感が残る木調パネルと,先進素材でありながら暖かみのあるチタン素材を使用することで,和風モダンと匠の交わりを表している.

梅田

 梅田駅は,発表時に大阪のみならず世界の情報があつまる「インフォメーションターミナル」をデザインコンセプトとしていたが,「大阪の情報を世界に発信する」と捉えなおし,日本最大級のパノラマビジョンが最も活かせるような空間とした.
 照明器具と新たに設置する可動式ホーム柵のステンレスをアクセントとした,白く明るく伸びやかな大空間とし,パノラマビジョンと柱サイネージをあわせた,新時代のデジタル広告の大きな舞台として,大阪から世界へ発信する同社のフラッグシップ駅とする.

中津

 中津駅は,発表時の「プレゼンテーション」から,スタートアップ企業以外にも大学や専門学校による新しい取組みなどをプレゼンテーションできる場所として「Incubator Central」をコンセプトに,機能的にもブラッシュアップを行なった.進行中の改装計画を活かしながら,天井のルーバーをホームと平行して走らせ,また柱にはサイネージを埋め込み,プレゼンテーションスペースとの連携も図るとしている.

動物園前

 動物園前駅は,2018(平成30)年に公募プロポーザルで選定された「中西正佳・貴志泰正・京智健 設計共同体」がデザインを担当.現在実施設計を進めており,CDOが全体のデザインを鑑みてアドバイスを行なっている.
 1969(昭和44)年に描かれて以降長く親しまれてきた動物タイルを保存・活用し,地下空間でありながらも,「まるで自然の中にいるかのような空間」をコンセプトにリニューアルを進める.また,既存のタイルに描かれた動物や先端技術によって映し出される動く動物,木漏れ日のような照明,生きた植物などによって自然の雰囲気を表現する.
 今後は,残る10駅についてもブラッシュアップを進め,デザインが決定次第,発表される.

写真はすべて大阪市高速電気軌道ニュースリリースから