JR東日本テクノロジーとパナソニックでは,両社が共同で開発した微粒子イオン「ナノイーX」の発生装置について,京阪電気鉄道8000系の座席指定特別車両「プレミアムカー」に,2019(令和元)年8月中旬から順次搭載すると発表した.
京阪「プレミアムカー」には,2017(平成29)年8月の運転開始時から「ナノイー」発生装置が搭載されているが,今回より高性能な「ナノイーX」にグレードアップされるもの.JR東日本テクノロジーが,パナソニックの「ナノイーX」デバイスに制御電源装置を組み込んで製品化し,車内に放出される「ナノイーX」により,快適な車両空間を提供する.
これまで,JR東日本テクノロジーとパナソニックが手掛けた「ナノイー」発生装置は,京阪電車以外にもJR東日本のE235系など数多く搭載されてきたが,「ナノイーX」発生装置が鉄道車両に搭載されるのは今回が初となる.また,京阪電車では2020(令和2)年度導入の3000系「プレミアムカー」にも搭載される予定.
「ナノイー」は,空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで,さまざまな物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含んでいる.このOHラジカルの生成を従来比10倍に高めたのが「ナノイーX」で,脱臭や,菌・アレル物質の抑制などの多様な効果があることから,空気清浄機,エアコン,洗濯機,冷蔵庫などにも搭載されている.
※「nanoe」「ナノイー」および「nanoe」マークは,パナソニック株式会社の商標です.
写真はいずれも京阪電気鉄道提供