JR西日本では,京阪神地区の在来線電車に,指令所でリアルタイムに車両の状態を把握できる機能を有する「モニタ状態監視装置」を導入すると発表した.
これは,運転台計器盤・車両モニタ画面・車両の位置・状態を指令所などの遠隔地にリアルタイムで表示させることで,各機器の稼働・動作情報を取得できるもの.これにより,車両不具合発生時は,指令員がモニタ状態監視装置を通じて車両の状態をリアルタイムに把握できるため,運転士と指令間のやり取りにおいて,より正確な情報伝達とさらなるダウンタイムの短縮を図る.また,取得されるビッグデータを解析することで,CBM(車両の状態に応じた予防保全)の実現を目指す.
対象車両は,1991年以降に新規製造された京阪神地区の在来線電車(約610両)で,2019(令和元)年度から機器を搭載し,2020(令和2)年度から順次使用を開始する.全対象車両搭載完了は,2024(令和6)年度の予定.